日曜朝の定番として親しまれていた『サンデーLIVE!!』が、2024年9月に突如として打ち切りとなりました。なぜ終了したのか?本当に視聴率だけが理由だったのでしょうか。MCの東山紀之さんの降板やSNSでの炎上騒動など、さまざまな憶測が飛び交う中、視聴者の声や番組の実情を丁寧にひもときます。この記事では、打ち切りの裏側にある理由をデータや時系列で詳しく解説し、後番組との違いや見逃し配信の有無、さらに代わりになるニュース番組の紹介までを網羅的にご紹介します。
サンデーライブ打ち切りが決定!いつ、なぜ終了したのか?
最終回はいつ?終了の正式発表とその背景
テレビ朝日系列で放送されていた情報番組『サンデーLIVE!!』の打ち切りが正式に発表されたのは、2024年の春でした。終了の発表は、視聴者やファンにとって大きな驚きとなりました。
打ち切りの決定が発表された後、番組の最終回がいつになるのかについて注目が集まりました。正式な最終放送日は2024年9月29日とされ、7年間にわたって続いた番組はこの日をもって幕を下ろすことになります。
終了が発表された背景には、番組改編期である「9月期」が大きく関係しています。テレビ業界では毎年春(4月)と秋(9月)に番組の編成見直しが行われるため、番組終了のタイミングとしては一般的です。とはいえ、7年という長寿番組だったこともあり、単なる編成理由だけではない複数の要因が絡んでいたと考えられています。
番組終了後の枠は、すでに月曜〜土曜で放送されていた『グッド!モーニング』が日曜にも進出する形でカバーしています。これにより、『グッド!モーニング』は全曜日の朝番組を担当する全国ネット番組へと変貌しました。
なぜ今?2024年9月終了のタイミングの理由
番組の終了時期が2024年9月に設定されたのは、表向きには改編期によるものですが、実際にはそれ以上の意味を持っていた可能性があります。
まず第一に、メインMCの降板が影響を与えたタイミングから1年という区切りでした。東山紀之さんが2023年に番組を降板し、その1年後に打ち切りとなっています。この1年間は視聴率の回復を模索する“様子見”の期間だったと見られ、視聴者離れが改善しなかったことが終了決定に直結しました。
さらに、報道番組においては年度末や年度初めよりも秋改編の方が番組の刷新に適しているという業界の事情もあります。9月は視聴者の生活サイクルが夏から秋に切り替わる時期であり、新しい番組を受け入れやすいタイミングでもあります。
以上をまとめると、終了時期は「MC交代からの評価期間」と「秋の改編時期」という2つの要因が重なったことで、2024年9月に決定したというのがもっとも妥当な解釈です。
サンデーライブ打ち切り理由①:MC東山紀之の降板が引き金に
東山紀之の卒業と事務所社長就任の関係
打ち切りに大きな影響を与えたのが、初代MCである東山紀之さんの降板でした。東山さんはジャニーズ事務所(現:SMILE-UP.)の看板タレントとして知られ、『サンデーLIVE!!』の顔としても視聴者から親しまれていました。
しかし、2023年に彼は同事務所の社長に就任することが発表され、芸能活動をすべて終了。その一環としてMCも辞退する流れとなりました。
この出来事が起点となり、番組の「カラー」が大きく変化します。ニュースや社会問題を扱う番組において、MCの信頼性やキャラクターは非常に重要です。視聴者の中には「東山さんがいるから観ていた」という人も多く、彼の卒業は番組全体にとって大きな痛手となりました。
MC変更後の番組イメージと視聴者離れ
MC交代後は、テレビ朝日の平石直之アナウンサーらが番組を引き継ぎました。アナウンサーとしての安定感はあるものの、東山さんのようなカリスマ性や話題性は相対的に弱く、番組の印象がやや地味になったことは否めません。
さらに、MC交代によって視聴習慣が崩れた視聴者も少なくありません。情報番組は「日曜の朝はこの番組」という“生活リズムの一部”として視聴されているケースが多く、MC変更によってそのルーティンが失われたことで、自然と離脱する人が増えました。
結果的に、視聴率の下落や番組人気の停滞を招くきっかけとなり、打ち切りの流れに繋がったと考えられます。
サンデーライブ打ち切り理由②:視聴率の低迷と競合番組の影響
初回と末期の視聴率の変化(データ付き)
『サンデーLIVE!!』は、放送開始当初から「視聴率で苦戦していた番組」として知られています。番組の初回(2017年)の視聴率は以下の通りです。
時間帯 | 視聴率(初回) |
第1部(5:50〜6:20) | 2.5% |
第2部(6:20〜7:00) | 3.8% |
第3部(7:00〜8:30) | 5.1% |
一方で、2023年以降は視聴率がじわじわと下降し、安定した数字を出すことができませんでした。
特に2023年以降は、東山さんの降板や番組構成の変更により、視聴率の大幅な改善が見られず、改編期ごとの存続がたびたび危ぶまれていました。
同時間帯のライバル番組と比較してどうだったか?
同じ日曜朝の時間帯には、TBSの**『サンデーモーニング』や、日本テレビの『シューイチ』**といった強力な報道・情報番組が放送されています。
番組名 | 局名 | 特徴 |
サンデーモーニング | TBS | 安定した高視聴率、硬派な内容 |
シューイチ | 日本テレビ | バラエティ寄りで若年層に人気 |
グッド!モーニング(日曜版) | テレビ朝日 | サンデーLIVEの後継として登場 |
これらの番組はそれぞれ明確なターゲット層を持っており、『サンデーLIVE!!』はポジションの中途半端さもあって、視聴者の囲い込みに苦戦していました。
サンデーライブ打ち切り理由③:炎上騒動の真偽と影響の有無
トランプ銃撃報道のSNS炎上は事実か?
一部SNS上では、アメリカのトランプ前大統領の銃撃事件に関する報道で『サンデーLIVE!!』が問題発言をしたという投稿が拡散され、番組が炎上したとされる事例がありました。
具体的には、「サンデーLIVEが“トランプ陣営の自作自演の可能性”と放送した」といった投稿内容が話題となりましたが、これは事実とは異なります。
実際に番組の映像ではそのような発言は一切確認されておらず、完全なデマ情報でした。平石直之アナウンサーも番組内でこれを明確に否定しています。
番組の信頼性と誤情報の拡散リスク
このようなSNS上の誤情報が拡散されると、番組の信頼性に疑いを持たれてしまうリスクが高まります。しかし、今回の件に関しては公式な訂正と説明がなされており、番組終了の直接的な原因とは言えません。
報道番組においては、視聴者からの信頼が生命線です。したがって、少しでも誤解を与えるような構成や発言には慎重さが求められます。今回の騒動は直接的な打ち切り理由ではありませんが、「炎上リスク」という意味で、今後の報道番組にも大きな影響を与える教訓となりました。
サンデーライブ終了後の「後番組」と内容の違い
『グッド!モーニング』が引き継いだ点と変わった点
『サンデーLIVE!!』が2024年9月で終了した後、その放送枠を引き継いだのが『グッド!モーニング』の日曜版です。もともと『グッド!モーニング』は月曜から土曜までの帯番組でしたが、サンデーLIVE!!の終了にともない、全曜日対応の朝の情報番組となりました。
引き継いだ点としては、以下のような要素が挙げられます。
- 同じ時間帯(朝5時台〜8時台)の報道中心構成
- 政治、経済、国際情勢などの硬派なニュースを扱うスタイル
- 朝日放送グループ3社による共同制作体制(テレビ朝日・朝日放送テレビ・メ~テレ)
一方で、変更された点も明確に存在します。『サンデーLIVE!!』は、コメンテーターに古田敦也さんなどの著名人を起用し、視聴者にとって“特別感”のある構成でした。対して『グッド!モーニング』の日曜版では、月〜土と同じフォーマットを踏襲し、報道内容もよりルーティン的になっています。
まとめると、以下のように比較できます。
比較項目 | サンデーLIVE!! | グッド!モーニング(日曜版) |
放送スタイル | 独自の週末解説とコメンテーター中心 | 月〜土と同じ流れを踏襲 |
制作体制 | 3局共同制作 | 同上 |
特徴 | 古田敦也らの解説・週末特化型 | 平石アナ中心・情報整理型 |
内容の重み | スクープや週末限定の深堀り | 流れを重視したテンポ感 |
視聴者によっては「見慣れた形式の方が落ち着く」という意見もありますが、番組としての特別感や意外性は減少したという印象を受けた方も多いかもしれません。
出演者や制作体制に変更はあるのか?
番組の終了・引き継ぎが行われると、気になるのは出演者の継続有無や制作チームの体制です。『サンデーLIVE!!』から『グッド!モーニング』への移行において、出演者は一部継続されています。
【主な出演者の継続状況】
- 平石直之アナ(テレビ朝日):継続出演
- 増田紗織アナ(ABCテレビ):引き続き出演
- 小松崎花菜アナ(メ〜テレ):同じく出演継続
制作体制についても、従来の共同制作スタイルが維持されているため、大きな構造的変更は行われていません。ただし、番組内の演出や構成において、日曜版ではより簡潔で情報量を重視したフォーマットが採用されている傾向があります。
そのため、内容の密度は変わらないものの、「語る番組」から「伝える番組」へとシフトした印象を受ける視聴者も少なくないでしょう。
サンデーライブはどこで見られる?見逃し配信の実態
TVerやHuluでは見れない理由
『サンデーLIVE!!』は報道・情報系の番組であるため、TVerやHuluなどの配信プラットフォームでは視聴できません。その理由は主に以下の3点に集約されます。
- 報道番組は時事性が高く、放送後すぐに価値が薄れるため、配信の需要が低い
- コンテンツの権利関係や報道倫理の制約が大きく、再放送やアーカイブが難しい
- 特定のニュース映像やVTRに関して、著作権処理が複雑で再配信が困難
TVerのラインナップを見ても、バラエティやドラマは多く並びますが、報道番組の常設配信はごく限られています。視聴者からすると「せめてダイジェストだけでも見たい」という声はありますが、現時点では公式配信の予定はないのが実情です。
テレ朝YouTubeに残る“切り抜き動画”とは?
とはいえ、『サンデーLIVE!!』が完全に視聴不能というわけではありません。テレビ朝日の公式YouTubeチャンネルには、過去の放送回の一部を切り抜いた動画が残されています。
【YouTubeにある主なコンテンツ】
- コメンテーターによるニュース解説パート
- 注目トピックの要点まとめ
- 特集コーナーのダイジェスト映像
もちろん、フルバージョンが視聴できるわけではありませんが、当時どのような構成で番組が作られていたかを把握するには十分な内容です。特に古田敦也さんによる落ち着いた解説スタイルや、平石アナの冷静な進行は視聴者の間でも評価が高く、動画コメント欄には惜しむ声が多数寄せられています。
サンデーライブの代わりにおすすめのニュース番組は?
日曜朝のニュース番組ランキング
『サンデーLIVE!!』の終了によって日曜朝のニュース番組枠には空白が生まれましたが、視聴者の選択肢は豊富に存在します。以下は2025年5月時点の視聴率ランキング上位のニュース番組です。
番組名 | 局名 | 特徴 |
サンデーモーニング | TBS | 硬派な論評とパネル形式の深掘りが人気 |
シューイチ | 日本テレビ | バラエティ要素とニュースのバランスが取れている |
日曜報道 THE PRIME | フジテレビ | 政治・経済に強く、大人向けの構成 |
グッド!モーニング(日曜) | テレビ朝日 | 朝の情報整理に最適なテンポと構成 |
ニュース番組の選び方は、「何を知りたいか」によって異なります。たとえば時事問題に深く触れたいなら『サンデーモーニング』、エンタメ情報も欲しい場合は『シューイチ』が適しています。
NHK vs 民放 vs 配信サービスの視聴スタイル比較
視聴スタイルの選択肢が増えた現代において、ニュースをどこで見るかは重要なテーマです。以下に、主要なニュース視聴手段をまとめました。
メディア | メリット | デメリット |
NHK(ニュース7・おはよう日本など) | CMがなく正確性が高い | 堅めの内容が多く、テンポが遅い |
民放(サンデーモーニング等) | 情報が幅広く親しみやすい | スポンサーの影響や主観的解説あり |
配信(ABEMA・TVer・YouTube) | スキマ時間に視聴可能、倍速再生OK | 全体像を把握しづらい面もある |
特にスマホ世代には、ABEMAやYouTubeニュース解説チャンネルの利用が伸びており、視聴スタイルも多様化しています。
サンデーライブの打ち切りは妥当だったのか?視聴者目線で検証
SNSでの反応と「惜しまれる声」
番組終了の報道が出た直後、X(旧Twitter)やInstagramでは多くの視聴者が反応を示しました。特に「朝はこの番組で始まっていたから寂しい」「東山さんの解説が分かりやすくて好きだった」といった惜しむ声が相次ぎました。
【SNSで見られた主な反応】
- 「サンデーLIVE終わるの地味にショック」
- 「古田敦也さんのコメンテーター、週に一度の楽しみだったのに」
- 「MC交代後も頑張ってたから、もう少し見守ってほしかった」
長年続いた番組には“生活の一部”としての役割があるため、突然の終了には戸惑いや残念さを感じる人が多かったようです。
打ち切りを防げた可能性はあったのか?
結果論ではありますが、打ち切りを回避できた可能性はゼロではなかったと考えられます。
たとえば以下のような改善策が取られていれば、状況は変わっていたかもしれません。
- 東山さんの後任MCにより高い知名度と話題性を持つ人物を起用
- SNS連動企画やYouTube活用による若年層視聴者の取り込み
- 日曜朝ならではの独自性を前面に押し出した構成の刷新
とはいえ、視聴率の下落やテレビ離れという時代背景もあり、番組単体の工夫だけで乗り切るのは容易ではなかったのも事実です。
以上から、『サンデーLIVE!!』の打ち切りはある程度妥当な判断であったものの、もう少しチャンスが与えられてもよかったのではという声も多く見られます。
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